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65歳未満で発症する認知症を「若年性認知症」といいます。

いわゆる「認知症」は一番多いのがアルツハイマー型です。ところが「若年性認知症」の場合、一番多いのは脳血管型で約40%、二番目に多いのがアルツハイマー型になります。あとは交通事故などの頭部外傷が続きます。

さて、認知症になればもう役に立つことは難しいと思いますか?

重度に進行すれば嚥下障害や運動障害が出現して、動けなく、話せなく、食べれなくなり、厳しい状態になります。

しかし認知症はガンなどと違い、発症してから15年くらいかけてゆっくり進行していきます(個人差大)。

アルツハイマー型認知症と診断されて5年後のアルツハイマー型認知症による死亡率は0%です。


認知症と診断されたからといって、直ちに何かができなくなるわけではありません。

これをしっかりと理解しておくことで、認知症患者さんに対する見方が変わります。

では実際に認知症患者さんへどのような取り組みがされているのか、見てみましょう。




◆ 若年性認知症の方に「仕事ができる」デイサービスがある。

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65歳未満で発症する若年性認知症。その発症平均年齢は51歳です。多くの人が「仕事をしたい」「まだまだ私はやれる」という気持ちを持っています。

それを支えるデイサービスがあります。

東京都町田市にある小規模デイサービス「DAYS BLG!」は、若年性認知症の方が「好きな場所に行けるハブ空港のような」場所です。

ここを拠点に、「働くプログラム」によって働きに出かけることができるデイサービスです。

「働くプログラム」で認知症の人の働きたいという希望に応え、労働の対価として謝礼を受け取れる仕組みを作っています。

たとえば、近くのカーディーラーで洗車作業を行い、本人が報酬を得ます(デイサービスは利用料収入を得ます)。

日用品のユニバーサルデザイン商品の開発に協力して報酬を得ます。

認知症の人でも間違えずに使える日用品ならユニバーサルデザインです。

このほかにも多様な仕事があり、デイサービス利用者は自分の仕事を選べます。

デイサービス「DAYS BLG!」の活動報告をみてみますと、結構楽しそうでユニークです(笑)

春に「お花見がしたいなあ」となると、某女子大のなかに樹齢100年を超える桜の木が満開だーってので、女子大に連絡してお花見に行くとか。女子大に堂々と潜入できるチャンスと参加者は全員男性(笑)。

Hondaで洗車の仕事をして作業着を洗濯して干すとか。

楽しそうじゃないですか?

「Honda」と書いてある作業着を着ている人はデイサービスに通っている人、誰が想像します?

役割がある、人の為になっている、これは本人にとってとても有意義なことです。若年性認知症になってもできることはあるんです。お給料ももらえるのです。

なんてすてきなデイサービスでしょう。



◆ 地域に出て貢献するデイサービス「ワーキングデイわかば」

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神奈川県鎌倉市にある「ワーキングデイわかば」では、高齢の認知症の利用者が地域で活躍できる場をたくさんつくっています。

例えば、地域の講演で清掃作業をすることで筋トレとする。

近くの公園で花を植えるなどの作業をみんなで行い、地域から感謝される仕事。

高齢で庭の草むしりが大変になった人の依頼を受けてみんなで草むしりをして報酬をもらう。


こうした「人から感謝される」ことを筋トレにするとか、なかなか手が回らないことをするとか、認知症になっても高齢者パワーでちゃんとできるんです。

ちはみにこの「ワーキングデイわかば」は厚生労働省の「介護サービス情報公表サービス」にも載っています。





◆ 認知症の本人も「人の役に立ちたい」と思っている。

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「認知症になったら介護を受ける人になる」と思っている人は多いのではないでしょうか。

たとえ認知症になっても本人は「人の役に立ちたい」と思っています。人の役に立つことこそが生きがいを生み、人間の尊厳を高めます。

若年でも高齢でも、認知症の人が社会参加をして、日課や役割をもつ取り組みが進んでいます。

昔の「認知症の人に〇〇してあげる」介護から、「認知症の人と〇〇する」介護になり、さらに「認知症の人が〇〇する」本人主体の介護へと進化しています。

これは昔は、危ないからといって何もさせず、訳が分かっていないからとすべてを取り上げる介護からの脱却です。

安心して認知症になれる時代が近づいてきています。

個人の残存能力を引き出して生きがいを創るケア、これが「当たり前」になることでしょう。





◆ 厚生労働省が社会参加活動を後押し!!

デイサービスなどの通所介護保険サービスの利用者が施設の外で活動することは原則禁止でした。

しかし2018年7月に厚生労働省は、広く容認する事務連絡を出しました。

これにより、地域の行事などに参加したり、公園や企業などで有償・無償のボランティア活動が認められました。認知症の人が社会の中で役割をもち、他者に感謝されるような仕組みが徐々に整ってきています。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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